チラシ制作と販売機会損失

本日、夕飯時に大通りを歩いていると、いつも素通りしていた、何のお店かわからない建物に、
若い男性が複数人入っていった。
戸が開いた隙間から中の様子を伺うと、どうもラーメン屋のようだった。
店名や看板を見てみても、ラーメンという言葉を使っておらず、
また、看板等のエクステリアにはラーメンを連想させる赤色を全く使っていないため、
ラーメン好きの私が今までこの店がラーメン屋だという事に全く気付かなかったのである。

美味しいラーメン屋の場合、口コミや食べログなどインターネットでの評判で自然と集客できる事があるため、
今回のように外観はラーメンを全く連想させないものでも、通の人が食べに集まってくるため良いのかもしれないが
(それでも販売機会はかなり損失していると思われる)、チラシはそうはいかない。

チラシは、一瞬しか読み手の目に留まらない読み物である。
パッと見て、興味を惹くことが書いてなければ、改めて読まれることなく捨てられていくのが殆どなのである。
だからこそ、キャッチコピーを工夫したり、商品写真を大きく載せたりして、読み手の注目を集めるよう、
制作者は努力するのである。
そのチラシのデザインが、商品が連想できないようなものならばどうなるか。
本来の見込み客が商品の事に気づかずままチラシは捨てられ、販売機会が失われてしまうのです。

チラシを制作する目的は、売上を上げることです。
奇をてらった難解なデザインよりも、手に取った人が何を告知しているのか、
何の商品のチラシなのかが一瞬でわかるようなデザインを行うことを心がけましょう。