FAX送付状が付いたチラシ制作

セミナーやイベントのチラシ制作では、表面は開催の告知を宣伝し、裏面は参加申込み用のFAX用紙として使用することがよくあります。
FAX送付状といっても、テンプレートで用意されているような簡単なものではありません。
セミナーの内容や日時などの開催情報の後に、受講者の氏名や連絡先などを記入する枠が設けられている形式が一般的です。
情報を入力する枠だけ描けばいいというわけではないので、情報を綺麗にまとめるデザイン作業が必要です。
この際に、開催情報をよりわかりやすく載せようと、入力用の枠を削ってまで開催情報エリアを広げないようにしましょう。
あくまでも裏面はFAX送信状です。告知用に設けられたページではありません。
受講者に情報を書いてもらい、FAXを送ってもらうために設けられていますので、文字が書きやすいスペースは必ず確保してください。

また、カッコよく見せたいからという理由で、一般的なチラシと同じノリで細かな装飾を行わないようにしましょう。
FAXが届いた際に、装飾した部分が黒く塗りつぶされて見にくくなります。

また、なるべく塗りの面積を少なくしましょう。
今では企業に届いたFAXは紙ではなくPDFファイルに変換して確認するのが一般的かもしれませんが、
印刷した場合、塗りの面積が多いと無駄にトナーを消耗させてしまうことになります。
印刷にかかる時間も若干変わってきますので、理由が無い塗りは控えるべきです。
FAXを受け取る側の依頼主の立場になって、どんな送付状が捗るのか、一度考えてみてください。

最後に、送付状をカラーで作成する場合、組み合わせる色にしっかり明度差がついていることを確認してください。
彩度が違う明度が同じ色の組み合わせの場合、白黒印刷を行ったら同じ色で塗りつぶされてしまいます。
イラストを挿入する場合も同じです。一度グレースケールに変換して、白黒の場合どのように見えるか、必ず確認するようにしましょう。