チラシ制作と和文フォントの選び方

効果的なチラシ制作を行うには、そのチラシの内容にあった書体を選ぶことが大事です。
和文のフォントも、明朝体やゴシック体、丸ゴシック体や楷書体などのカテゴリーに分かれ、
それぞれが持つ印象や演出性が異なります。

○明朝体
明朝体は、横線が細く、縦線が太いという特徴を持った書体です。
また、「うろこ」や「はね」、「はらい」などが表現されています。
最も読みやすい書体と言われており、古くから新聞や雑誌や書籍など、長文を読ませる際に使用されるフォントです。
落ち着いた印象を持ち、安心感や信頼感、高級感などといった印象を読み手に与えることが出来ます。
また、抑揚のある形から女性的な印象を与えますので、美容室などのチラシの見出しにもよく使用される書体です。

○ゴシック体
明朝体は線幅に差を持たせていましたが、ゴシック体は縦横全ての線幅が同じになるよう設計されています。
可読性や視認性がある書体ですので、見出しに適したフォントと言えます。
また、仮想ボディに対して字の面積が多い書体ですので、無骨で男性的な印象を与えます。
男性をターゲットにした製品やキャンペーンのキャッチコピーなどで、力強いイメージを演出する際に使用される書体です。

○丸ゴシック体
ゴシック体の角を丸めた書体で、曲線的で優しい印象を与える書体となります。
親しみやすさや子どもっぽさなどのイメージを持ちますので、家族を対象にしたイベントのチラシや、
お子様向けの学習塾や教室などのチラシに積極的に使用されます。

○楷書体
一画一画を続けずに、筆を離して書いた書体で、もとは手書き文字から来ています。
筆使いが感じられる伝統的な書体ですので、呉服店や料亭など、和の雰囲気や歴史を演出したい際に使用される書体です。

他にも、隷書体や行書体など様々な書体がありますが、チラシ制作で主に使用されるこれら4つのフォントの特徴についてまとめてみました。
今回ご紹介した記事はチラシをデザインするには当たり前の情報かもしれませんが、
「何となく」という認識でフォントを選んでいる方も多いと思います。
しっかり各フォントが持つ特徴を理解した上で、チラシをデザインするようにしましょう。