理屈に合ったチラシ制作

一目で意味が分かるチラシというのは、表現が上手いチラシであるといえます。
読み手の感性は人それぞれですが、それでも多くの人に同じ印象を与えたい場合、
その印象を与えるにはどのような表現を行えばよいか、という理屈を知っておく必要があります。

例えば料理店のチラシを作った際、一押し料理を美味しそうに見せるには、写真をどのように配置したらいいでしょうか?
他のメニューの写真と同じような大きさで配置するのか、それとも一際大きく掲載するのか。
料理の全体像が確認できる、引きの写真を使うのか、アップの写真を使うのか。
写真一枚チラシに掲載するだけでも、これだけの判断が必要になります。
そして、その判断を正しく行うためには知識が必要です。
今回の場合は、他の料理と写真の大きさで差別化するためには、当然一押し料理の写真は大きく掲載するべきですし、
引きの写真よりもアップの写真の方が美味しく見せることができます。

今回は料理の写真を例に挙げましたが、わかりやすいチラシというのは、高度な計算のもと設計されています。
写真の見せ方だけでなく、キャッチコピーや主題の表現の仕方、またそれと写真を絡ませた場合の表現など、
様々なパターンと視点で考え、最もチラシで伝えたいことを理屈に合った表現で掲載することが見やすいチラシの条件となります。

知識が足りないうちは、どうしても手を動かしながらああでもない、こうでもないと考えながら作業してしまいがちです。
まずはしっかりと色んな本を読んで、見せ方の知識を得ることから始めましょう。
理屈を何も知らない状態では、わかりやすいチラシ制作などできないのです。