チラシ制作とシルエットのパスの描き方

先日、シルエットを使ったチラシ制作という記事を書き、
そちらでわかりやすい人物のシルエットを選ぶコツを掲載しましたが、
今回は人物のシルエットの描き方についてお話ししたいと思います。

チラシ制作では、色々な形状の物の写真を切り抜いて使用することがあります。
単純な形状のものや、緩やかなカーブがある形状の写真の場合、
できるだけ滑らかに見せるためにアンカーの数を少なくしてパスを描くことがありますが、
リアルな人物のシルエットを描く場合、パスの数が少なすぎると手抜きに見えてしまうことがあります。

例えば手のシルエットを描く場合、各指先に一か所、付け根に一か所だけパスを置いて描くと、
何とか手と判別できるかもしれませんが、ぐにゃぐにゃでとてもリアルな人間の手には見えません。
自分の手を見てみるとわかりますが、一つの指にも複数のカーブ、隆起があります。
指先・第一関節・第二関節…。まずは写真そのままにトレースして、どこにアンカーが必要なのか、理解するようにしましょう。
リアルな人間のシルエットには、手の比ではないくらい多くの隆起やカーブがあります。
パスの数が少なすぎると、無理にカーブをかけることでカーブの視点の角度がおかしく見え、違和感があるシルエットになります。
カーブの始点、終点のアンカー、カーブ用のアンカーなどを必要な位置に置き、違和感のないシルエットを描きましょう。